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TOVより。
ユーリ←フレン。
ユーリ←フレン。
ペラペラと雑誌を捲る彼の目の前に、そっとコーヒーを置く。
その微かな音に気づいて目線を上げると、さんきゅと小さく呟かれた。
「ん?」
「どうかしたの?」
きょろきょろと辺りを見回して、じろりと恨みがましく睨まれる。
ワザとらしい笑みを浮かべながら問いかけると、さらに眉間に皺が寄った。
「ふーれーんー?」
「そんな顔してたら折角の可愛い顔が台無しだよ?」
「はぁ?誰がかわい・・・って、そうじゃねえ!
なんだオマエは、嫌がらせのためにコーヒー持ってきたのかよ」
疲れたように溜め息を吐く彼にくすりと笑って、まさかと返す。
ことっと彼の前にそれを置くと、持っているなら早く出せと不機嫌に呟かれた。
「あのさ、ユーリ」
「なんだよ?」
僕に返事を寄こしながらも、その手が止まることはない。
ねえ?それ何杯目だか分かってる?
「・・・まだ入れるの、それ」
「んー・・・もうちょいだけ」
どばどばと遠慮なくコーヒーに注がれるのは、大量の砂糖。
彼が甘党だってことは知っていたし、これだって昔からだ。
でも、でもさ。
「・・・うまい」
あまいあまいであろうコーヒーを、幸せそうに飲む彼の姿。
至福の甘さに蕩けきっているのだろう。
本当に、本当に馬鹿みたいだとは思うのだけど。
「僕だったら、もっと甘い時間をあげるのにな」
これを見るたびに、ムカムカする。
まさかコーヒーに嫉妬する日がこようとは、我ながら情けない。
「あ?なんか言ったか?」
「いや、別に」
ふーんと興味なさげに呟く彼に苦笑する。
僕も一杯だけ砂糖を入れて、自分の分のコーヒーに口をつけた。
その微かな音に気づいて目線を上げると、さんきゅと小さく呟かれた。
「ん?」
「どうかしたの?」
きょろきょろと辺りを見回して、じろりと恨みがましく睨まれる。
ワザとらしい笑みを浮かべながら問いかけると、さらに眉間に皺が寄った。
「ふーれーんー?」
「そんな顔してたら折角の可愛い顔が台無しだよ?」
「はぁ?誰がかわい・・・って、そうじゃねえ!
なんだオマエは、嫌がらせのためにコーヒー持ってきたのかよ」
疲れたように溜め息を吐く彼にくすりと笑って、まさかと返す。
ことっと彼の前にそれを置くと、持っているなら早く出せと不機嫌に呟かれた。
「あのさ、ユーリ」
「なんだよ?」
僕に返事を寄こしながらも、その手が止まることはない。
ねえ?それ何杯目だか分かってる?
「・・・まだ入れるの、それ」
「んー・・・もうちょいだけ」
どばどばと遠慮なくコーヒーに注がれるのは、大量の砂糖。
彼が甘党だってことは知っていたし、これだって昔からだ。
でも、でもさ。
「・・・うまい」
あまいあまいであろうコーヒーを、幸せそうに飲む彼の姿。
至福の甘さに蕩けきっているのだろう。
本当に、本当に馬鹿みたいだとは思うのだけど。
「僕だったら、もっと甘い時間をあげるのにな」
これを見るたびに、ムカムカする。
まさかコーヒーに嫉妬する日がこようとは、我ながら情けない。
「あ?なんか言ったか?」
「いや、別に」
ふーんと興味なさげに呟く彼に苦笑する。
僕も一杯だけ砂糖を入れて、自分の分のコーヒーに口をつけた。
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