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サモンナイト4より。
ライ×アルバ。(ライ不在)

腕から流れる、一筋の血。
感じる痛みはいかほどのものか。

「っ・・・」

低く呻いて、それでも相手を睨みつける。
背中に庇った温かな体温は、まだ失われてはいない。

「そんな死にぞこないを助けるなどと、自由騎士とはとんだ甘ちゃんの集まりだな」

人を馬鹿にするような、嘲るような笑み。
剣にべっとりと付着した紅は、背筋が凍る程のおぞましさだった。
けれど。

「それが・・・騎士だから」

ゆっくりと、立ち上がる。
背中を庇うように、自分の誇りを噛み締めるように。
流れ出る血が、落ちる。

「おいらは、まだ・・・見習い、だけど」

それでも、自分の夢を応援してくれる人がいる。
帰りを、待っていてくれる人がいる。
それは大好きで、大切な―――


『オレはいつまでも、お前の帰る場所であり続けるからさ・・・アルバ』


声が聞こえる。笑顔が見える。
どんなに遠く離れていたって、いつだってそばに。

「誰かを見殺しにするような真似は・・・しない」

強がりだって構わない、ただ相手を見据える力になれば。
剣を構えた腕に、力が籠もる。

「おいらの騎士道のためにっ!!」

叫んで、一気に走りだす。
甲高いざんげきの音が、響いた。
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