忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

サモンナイト2より。
リューグ←ロッカ。

それは昔の、まだ僕らが幼かったとき。
ただただ、自分だけに向けられる真っ直ぐな視線。

「ロッカ、大好きー!」
「僕は嫌いだけどね」
「えっ!!?」
「兄のことを呼び捨てにする弟なんていらない」
「うっ・・・な、なら、えとー・・・あ、あにき!」
「え?」
「あにき大好き!!」

これならいい?と言わんばかりに僕を見上げてくる大きな瞳。
彼はいつだって僕を追いかけていた。
僕はいつだって彼に追いかけられていた。
だから、返事なんかしたことはなかったんだ。
いつまでだって、それは変わらないことだと思っていたから。


でも、気付いてしまった。
この想いの、決定的な違いに。


「リューグ。愛してるよ」
「んなっ、てめ・・・なに言って!?」
「なにって、僕の正直な気持ちだよ?」
「だ、だよ?じゃねぇよ!バカか!」
「ひどいなー、リューグだって昔はよく大好きーって言いながら追いかけてくれたじゃないか」
「そそ、そんなもんは昔の話だろうが!!」

真っ赤になって、怒る君は昔と全く違う。
でも照れてくれるってことは、覚えてくれているってことだよね?

たまに、昔に戻れればいいと思う。
純粋に追いかけられていることができたあの頃。
想いの方向性に気づくことのなかったあの頃。

そう、そうしたら。


「あにき、大好きー!」
「うん、僕も。リューグが大好きだよ」
PR
COMMENT FORM
NAME
TITLE
COLOR
MAIL
URL
COMMENT
PASS
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TRACKBACK
TRACKBACK URL: