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サモンナイト4より。
ライ×アルバ←グラッド。
低い息使いが、辺りに木霊する。
苦しそうな、けれどそれだけではない何かが潜んでいるような艶やかな声。
いけないと思いつつも、ピタリと耳を当てた扉から体を離すことが出来なかった。
「いっ・・・つ・・・」
「悪い、大丈夫か?」
気遣うような、彼の声。
それに応えるのは、はぁっという艶めかしい溜め息。
「ん・・・へい、き。つづ、けて?」
「大丈夫なの、か?」
「んんっ、大丈夫だよ。ライがせっかく、して・・・くれてるんだし」
「アルバ・・・じゃあ、動かすぞ?」
「いぅっ・・・くっ、つぅ・・・・」
ドキドキと、胸が高鳴る。
これは、これはっっ!!!
「ラ、イ・・・」
「アルバ・・・」
「おまえらこんな昼間っからなにしてるんだっ!」
いろいろと耐えられなくなったグラッドが、どがんと扉をぶち破って中へと入り込む。
そこにはイケナイことをしている2人がいるのだと信じて疑わなかったのだが。
「え・・・?」
「・・・は?」
呆然と、こちらを見つめる2人が目に入る。
もちろん、グラッドが想像したような悶々としとものなど何もなく、そこには。
「何って、アルバが怪我したから消毒してただけだぜ?」
「ちょっとドジっちゃって・・・ライが念のためにって薬を塗ってくれたんです」
「しょ、消毒・・・?薬・・・?」
「おう、見りゃわかんだろう」
そう言われて見てみれば、確かに膝小僧を擦り剥いたらしいアルバの足にライが薬をつけていて。
じゃあさっきの、アレもコレも、全部自分の勘違いなのか?
あのアルバの声は、ただ薬が沁みて痛がっていただけなのか?
かぁっと、途端に顔に熱が集まっていく。
「なんだよ。兄貴、何を想像したんだ?」
そんなグラッドの表情から事情を察したらしいライが、ニヤニヤと問いかけてくる。
うっと言葉に詰まったグラッドは、それでもこほんと咳ばらいひとつでごまかした。
「何も想像なんてしてないぞ!断じてな」
「へぇ?でも、アルバの声は色っぽかっただろ」
「な、ななっ!?ら、おまっ・・・!」
突然何を言い出すのかと、真っ赤になった顔でライを見返す。
なんてとんでもないことを言い出すのか、こいつは。昔はもっと無垢で無邪気な弟だったのに!
そんな兄の思いなどどこ吹く風で、ライはにやりと口元を歪めてそっとグラッドの耳に顔を寄せた。
「まあ、アルバのハジメテはあんなもんじゃなかったけどな?」
それは、その言葉はつまり、そういうことで。
折角いろいろと勘違いだと思ったのに、恥は欠いたがいろいろと安心だと思ったのに。
「ライーっっ!!!」
そして、本日2度目のグラッドの大声が響き渡ったのだった。
苦しそうな、けれどそれだけではない何かが潜んでいるような艶やかな声。
いけないと思いつつも、ピタリと耳を当てた扉から体を離すことが出来なかった。
「いっ・・・つ・・・」
「悪い、大丈夫か?」
気遣うような、彼の声。
それに応えるのは、はぁっという艶めかしい溜め息。
「ん・・・へい、き。つづ、けて?」
「大丈夫なの、か?」
「んんっ、大丈夫だよ。ライがせっかく、して・・・くれてるんだし」
「アルバ・・・じゃあ、動かすぞ?」
「いぅっ・・・くっ、つぅ・・・・」
ドキドキと、胸が高鳴る。
これは、これはっっ!!!
「ラ、イ・・・」
「アルバ・・・」
「おまえらこんな昼間っからなにしてるんだっ!」
いろいろと耐えられなくなったグラッドが、どがんと扉をぶち破って中へと入り込む。
そこにはイケナイことをしている2人がいるのだと信じて疑わなかったのだが。
「え・・・?」
「・・・は?」
呆然と、こちらを見つめる2人が目に入る。
もちろん、グラッドが想像したような悶々としとものなど何もなく、そこには。
「何って、アルバが怪我したから消毒してただけだぜ?」
「ちょっとドジっちゃって・・・ライが念のためにって薬を塗ってくれたんです」
「しょ、消毒・・・?薬・・・?」
「おう、見りゃわかんだろう」
そう言われて見てみれば、確かに膝小僧を擦り剥いたらしいアルバの足にライが薬をつけていて。
じゃあさっきの、アレもコレも、全部自分の勘違いなのか?
あのアルバの声は、ただ薬が沁みて痛がっていただけなのか?
かぁっと、途端に顔に熱が集まっていく。
「なんだよ。兄貴、何を想像したんだ?」
そんなグラッドの表情から事情を察したらしいライが、ニヤニヤと問いかけてくる。
うっと言葉に詰まったグラッドは、それでもこほんと咳ばらいひとつでごまかした。
「何も想像なんてしてないぞ!断じてな」
「へぇ?でも、アルバの声は色っぽかっただろ」
「な、ななっ!?ら、おまっ・・・!」
突然何を言い出すのかと、真っ赤になった顔でライを見返す。
なんてとんでもないことを言い出すのか、こいつは。昔はもっと無垢で無邪気な弟だったのに!
そんな兄の思いなどどこ吹く風で、ライはにやりと口元を歪めてそっとグラッドの耳に顔を寄せた。
「まあ、アルバのハジメテはあんなもんじゃなかったけどな?」
それは、その言葉はつまり、そういうことで。
折角いろいろと勘違いだと思ったのに、恥は欠いたがいろいろと安心だと思ったのに。
「ライーっっ!!!」
そして、本日2度目のグラッドの大声が響き渡ったのだった。
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