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サモンナイト3より。
カイル×レックス。
カイル×レックス。
急に、どうしよもなく会いたくなって。
気がつけば、彼の家まで走りだしていた。
「・・・寒くなったなぁ」
季節も冬に近づいてきているせいか、だんだんと寒さが厳しくなってきた。
あまり考えずに薄着で出てきてしまったのは、失敗だったかもしれない。
ただでさえ、彼がいつ帰ってくるかなんて分からないのだから。
「やっぱり連絡くらいするべきだったかな」
ううんと低く唸って、座り込んだ背中をドアにあずける。
はぁっと息を吐き出すと、暗い闇に白が浮かんだ。
今からでも連絡をいれるべきだろうか、
そう思って取り出した携帯は、結局何もしないままポケットにねじ込む。
なんだか今日は、こうして彼の帰りを待っていたい気分だった。
「カイル・・・」
ポツリと名前を呟く。
柔らかく、愛おしげに。
それは思わず漏れただけで、もとより返事を期待したものではなかった。
なのに、
「レックス・・・?」
自分を呼ぶ、彼の声が確かに耳に届いた。
この寒さで幻聴でも聞こえたのだろうか。
それとも彼に会いたいという思いがみせた幻だろうか。
そこまでやられていたつもりはないが、まあ、どちらでも構わない。
「わぁ、カイルだ」
殆んど衝動的に、目の前で呆然と立ちつくす彼に勢いよく抱きついた。
ぎゅうっと力の限り抱きしめると、ほんわかと体があったまってくる。
この暖かさは間違いなく、彼自身のもので。
ということは、あれ?これはつまり、
「カイル?本物?」
首を傾げて、視線を上に上げる。
すると怒ったような、困ったような、嬉しそうな、よく分からない表情の彼の顔があった。
いつも快活な笑みを浮かべている彼にしては珍しが、それは間違いなく彼自身で。
幻ではないと分かると、急に自分のとった行動が恥ずかしくなってきた。
名前を呼んで、いきなり抱きつくなんて!?
「ご、ごごごめっ、俺っ・・・」
「馬鹿野郎」
咄嗟に離れようとした体を、今度は彼が力強く抱きしめてくる。
逃すまいと、すっぽりと体のなかに包み込んだ。
「ずっと、待ってたのか?ここで」
「・・・う、うん」
「なんで連絡しなかったんだ」
「あ、うぅ・・・なんと、なく?」
はぁと深い溜息が頭上から降ってくる。
もしかして呆れられたかな?
心配になって彼の顔を窺おうとすると、更に強く腕に力がこめられた。
「本当に馬鹿だな、こんな冷たくなってよ」
「カイル・・・」
「風邪でも引いたら、どうすんだ」
「・・・そしたら、カイルが看病してくれるんでしょ?」
悪戯っぽく笑ってみせると、馬鹿野郎という言葉とともに彼の顔が見えなくなった。
でも多分、風邪を引くことはないと思う。
だってこんなにも、あったかくて、優しいぬくもりに包まれているんだから。
気がつけば、彼の家まで走りだしていた。
「・・・寒くなったなぁ」
季節も冬に近づいてきているせいか、だんだんと寒さが厳しくなってきた。
あまり考えずに薄着で出てきてしまったのは、失敗だったかもしれない。
ただでさえ、彼がいつ帰ってくるかなんて分からないのだから。
「やっぱり連絡くらいするべきだったかな」
ううんと低く唸って、座り込んだ背中をドアにあずける。
はぁっと息を吐き出すと、暗い闇に白が浮かんだ。
今からでも連絡をいれるべきだろうか、
そう思って取り出した携帯は、結局何もしないままポケットにねじ込む。
なんだか今日は、こうして彼の帰りを待っていたい気分だった。
「カイル・・・」
ポツリと名前を呟く。
柔らかく、愛おしげに。
それは思わず漏れただけで、もとより返事を期待したものではなかった。
なのに、
「レックス・・・?」
自分を呼ぶ、彼の声が確かに耳に届いた。
この寒さで幻聴でも聞こえたのだろうか。
それとも彼に会いたいという思いがみせた幻だろうか。
そこまでやられていたつもりはないが、まあ、どちらでも構わない。
「わぁ、カイルだ」
殆んど衝動的に、目の前で呆然と立ちつくす彼に勢いよく抱きついた。
ぎゅうっと力の限り抱きしめると、ほんわかと体があったまってくる。
この暖かさは間違いなく、彼自身のもので。
ということは、あれ?これはつまり、
「カイル?本物?」
首を傾げて、視線を上に上げる。
すると怒ったような、困ったような、嬉しそうな、よく分からない表情の彼の顔があった。
いつも快活な笑みを浮かべている彼にしては珍しが、それは間違いなく彼自身で。
幻ではないと分かると、急に自分のとった行動が恥ずかしくなってきた。
名前を呼んで、いきなり抱きつくなんて!?
「ご、ごごごめっ、俺っ・・・」
「馬鹿野郎」
咄嗟に離れようとした体を、今度は彼が力強く抱きしめてくる。
逃すまいと、すっぽりと体のなかに包み込んだ。
「ずっと、待ってたのか?ここで」
「・・・う、うん」
「なんで連絡しなかったんだ」
「あ、うぅ・・・なんと、なく?」
はぁと深い溜息が頭上から降ってくる。
もしかして呆れられたかな?
心配になって彼の顔を窺おうとすると、更に強く腕に力がこめられた。
「本当に馬鹿だな、こんな冷たくなってよ」
「カイル・・・」
「風邪でも引いたら、どうすんだ」
「・・・そしたら、カイルが看病してくれるんでしょ?」
悪戯っぽく笑ってみせると、馬鹿野郎という言葉とともに彼の顔が見えなくなった。
でも多分、風邪を引くことはないと思う。
だってこんなにも、あったかくて、優しいぬくもりに包まれているんだから。
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