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サモンナイト2より。
ロッカ×リューグ。

こうして見ると、ほとんど似ていないかもしれない。
鏡に映る自分は、顔立ちも、そもそも髪の色からして大幅に違う。
普段どおりににこりと笑ってみると、その差はどんどんひろがっていった。

「リューグ・・・」

けれど名前を呼んで、そっと手を伸ばしてみる。
いつの間にか無表情に戻った自分自身が、見つめ返してきていた。

「似てないならいっそ、双子じゃなければよかったのに」

わざわざ声に出したのは、そんなことないと分かっているからだ。
あまり気がつく人はいないけれど、やっぱり2人は双子で。
あまりにも似てないと言われるものだから、こうして鏡の前に立ってみた。
確かに外見的な部分は似ていないのだ。
でもそれは、逆にもっと深い部分を浮き彫りにさせることにほかならない。
でも、もしそううじゃなかったら、きっとこんなにも好きにはならなかっただろう。
皮肉なものだ。
双子じゃなければもっと楽だったのに、双子じゃなければ惚れていなかったなんて。


そっと、顔を寄せる。
そのまま唇が、触れた。


「・・・なんか、ナルシストみたいだね。僕」

くすりと、小さな笑みが鏡に映った。

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