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カイル×レックス。
むっとするような鼻につくにおいが、部屋中に充満している。
荒くなった呼吸も落ち着いてきて、そろそろ動くのに支障もなさそうだ。
空気の入れ替えをしようとベッドから起き上がろうとして、だがその体を強引に戻された。
「ちょっ、カイル!?」
再びベッドの上で組み敷かれて、レックスはじっと彼のことを睨みつける。
けれど彼は、面白そうにくくっと喉の奥で笑うだけだった。
「なに笑ってるんだよ!離してくれよ、手」
動けないと恨みがましく呟くと、いっそう彼が笑みを深くする。
そんな態度に再び文句を言おうと口を開きかけるが、
「っ、ひゃぁ・・・」
するりと腰を撫でられて、出したくもない声が漏れてしまった。
かぁっと、レックスの頬が羞恥に染まる。
「なあ、あんなんじゃ足りないだろ?レックス」
「なに、言って・・・ちょっ、触らない、でっ・・・」
「あれで終わりなんて、つまんねぇだろうが」
言いながら、彼の手の動きが止まることはない。
腰を撫でていた手がそっと前に回り込み、わざとらしく突起を掠める。
直接的な刺激がないぶんまだ我慢できるが、もどかしすぎて自分から求めにいってしまいそうだ。
「はっ・・・か、いるっ!」
咎めるように名前を呼ぶと、悪戯っ子のような笑みでぺろりと舌を出す。
僅かに覗いた紅いそれに、どきりと胸が高鳴った。
それを見計らったように、そっと唇を寄せてくる。
「もっかい、しようぜ?」
いつもの豪気な彼からは想像もできないほど、艶っぽい声。
その声だけで、ぞくりと背中が震える。
「むっ、無理だって!これ以上は体がもたなっ・・・んっ」
なんとか抗って絞り出した最後の抵抗すら。
否定の言葉は聞かないというように、彼の唇のなかに吸い込まれていった。