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サモンナイト2より。
マグナ×リューグ。
マグナ×リューグ。
甘いにおいに誘われて、ひょこりと顔を覗かせる。
瞳に映ったのは、あまりにも似合わないものふたつ。
練乳といちご。
・・・・・・いやいや、そっちじゃない。
彼ら(?)はお似合いである。とても美味しい。
問題はそっちではない。あっちだ。
いちごとリューグ。
うわぁぁぁ、なんなんだろう。アレは。
珍しい組み合わせというよりは、ありえない組み合わせ。
いやね、別にいいんだよ?彼がいちごを食べてたって。
というかむしろ、ふぁんしーないちごさんを黙々と食べる姿はなんとも言えない愛らしさが漂っている。
そりゃあもちろん、彼はいつだってカワイイけど。
でもほら、アレですよ。これぞまさしくぎゃっぷも・・・・・・
「マグナ、さっきから何をやっているんですか?」
柔らかな声に名前を呼ばれ、思考が中途半端にぶった切られる。
ふいと顔をそちらにむけ、にこりと笑った。
「いちごが美味しそうだなって思って」
「ああ、いちごはやっぱり素敵ですよね」
「うん、なんかもう練乳がいい感じだしね!」
「・・・お前、そんなにいちごが好きだったのか?」
訳の分からない会話にいちごを食べる手を止め、リューグが怪訝そうに眉根を寄せる。
マグナは会話に割り込んできたリューグにぱっと目を向けると、嬉しそうに駆け寄って行った。
にこにこと、満面の笑みを浮かべる。
「好きだよ、練乳といちごはいい組み合わせだよね」
「はぁ?」
言っていることは普通だと思うのに、何故マグナが言葉にするとそうは思えないのか。
なんとなくもやもやを抱えつつも、リューグはふっと表情を崩した。
「・・・リューグ?」
「やるよ。好きなんだろ、いちご」
ひょいっと、マグナの前に練乳をかけたいちごを差し出す。
それを見て一瞬きょとんとしたマグナだが、すぐにぱぁっと顔を輝かせる。
いちごひとつで大袈裟だなぁと、リューグは小さく苦笑を漏らした。
「ありがとう、リューグ!じゃあ折角だから、そっちじゃなくてこっちをもらうね」
「は?こっちってどっ・・・!?」
リューグが言い終わらないうちに、マグナに体を引っ張られて引き寄せられる。
訳が分からず開きっぱなしだった口に感じたのは、濡れた感触だった。
「んっ・・・んん!?・・・ふっ・・・んぅっ」
口内で好き勝手に動く舌に翻弄されながら、だんだんと意識が朦朧としてくる。
息苦しさでどうにかなりそうで、リューグはどんどんとマグナの胸を叩いた。
「はっ・・・・はぁっ・・・」
やっと開放されたリューグは乱れた息を整えながらも、
苦しさで潤んだ目のまま、マグナを睨み付ける。
けれどマグナは、にっこりと、悪戯っぽく目を細めた。
「ご馳走様。おししかったよ、いちご」
「なっ・・・!!」
ぼふんと、途端にリューグの顔が真っ赤に染まる。
暫くぷるぷると震えていた彼は、突然マグナに掴み掛かった。
「この、大馬鹿野郎がぁぁ!!!」
屋敷中に響き渡りそうなほどのリューグの怒鳴り声を聞きながら、
マグナも案外やりますねぇと、アメルは暢気に天使の微笑を浮かべていたのだった。
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