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おおきく振りかぶってより。
三←田+泉?のようなもの。
三←田+泉?のようなもの。
爆弾は、いつだって突然投下される。
けれど、原因はいつだってこいつ。
「・・・なんとかならないのか?」
けれど、その呟きに返事を返してくれるものなどおらず。
ただそっと、慰めるように肩を叩かれただけだった。
「なあ、キスの味ってレモンなんだってな!」
「「はあ??」」
唐突に投げかけられた質問に声を上げたのは、部室に残っていた西浦の面々。
より正確に言うのならば、先の発言の田島を筆頭に、泉、花井、沖、そして三橋である。
こいつの発言は、なんだってこう毎回突飛なのか。
一生考え続けたって、恐らく分かりっこないのだろうけど。
はあっと、部室に響いた溜め息は誰のものっだたのか。
「で、なんだって?」
こういうとき、決まって立ち直りが早いのは天然コンビの保護者でもある泉で。
今回も例に漏れず田島に向かって、面倒くさそうに問いかけた。
「だから、キスの味だって」
「キスの味、ねぇ。それがどうしたよ」
「レモンなんだって、兄ちゃんに聞いた!泉知ってっか?」
にかりと太陽のように笑う田島は、無邪気そのもの。
だが泉が、そんなものに騙されるわけもない。
このあとに続く言葉が容易に想像できて、思わず彼のほうを確認してしまった。
「みは・・・」
「三橋は知ってたか!?」
ああ、やっぱり。
それでも、その後の行動は阻止せねばなるまい。
そう、なんとしてもだ。
「う、うぇ!?お、オレっ・・・」
声を掛けられた三橋はびくりとして、うーんと考え込む。
田島はそんな三橋の様子を見て、小さく笑いながら彼の傍に近寄っていく。
泉もはっとしたように、慌ててそのあとを追った。
「レモン、うまそうだよな?」
「うっ、うん!」
「じゃあさ、試してみねぇ?」
「ため・・・?」
こてん、と首を傾げた三橋に、田島がぐっと顔を近づける。
にいっと、田島の白い歯が輝いた。
「そう、キス。ホントにレモン味なのか、試してみようぜ?」
「う、え・・・?」
「っ、おい!田島!!」
ちっと、泉が鬼の形相で舌打ちする。
暴走寸前の田島は、独りじゃなかなかに厳しい。
どうしてこういうときに限って栄口や、この際水谷でも阿部でもいい。
花井や沖じゃ、なんの役にもたたないってもんだ。
もうそこまで、彼らのそれが触れ合おうとしている。
泉が必死に手を伸ばす。だが、届かない。
けれど次の瞬間、ぴたりと田島の動きが止まった。
「レモン、じゃ、なかった、よ?」
「は?」
「え?」
その言葉に反応したのは、泉でも、ましてや田島でもない。
いままでおろおろと事の成り行きを見つめていた花井と沖が、ポカンと呟いた。
三橋は記憶を辿るようにしながら、うんうんと話を続ける。
「なんか、ぽわってしてた、けど。レモンのあ、じは」
しなかったよ?と、可愛らしく首を傾げてくれたりしたのだが。
そのせいで、部屋の温度が一気に2度は下がった。
それはつまり、そういうことで。
花井と沖は、ひっと竦みあがった。
「三橋、キスしたことあんの?」
すっと目に鋭さをましたのは、田島。
「誰だよ、それ」
普段より数段低い声で問いかけたのは、泉。
「ん、んとね」
そんな2人に三橋はぽわわんと笑いながら、告げた。
「浜ちゃん、だよっ!」
へぇっと、2人の低い笑い声が響いたのは同時だった。
くるりと踵を返して、部室を出て行く。
ああもう、なんだってこんなときに沖しかいないのだろう。
いやでも、あいつらがいたらいたでもっと大変なことになっていたんだろうか。
凄絶な笑みを浮かべていた彼らのことを思い出して、苦労性のキャプテンが胃を痛めたことは言うまでもない。
けれど、原因はいつだってこいつ。
「・・・なんとかならないのか?」
けれど、その呟きに返事を返してくれるものなどおらず。
ただそっと、慰めるように肩を叩かれただけだった。
「なあ、キスの味ってレモンなんだってな!」
「「はあ??」」
唐突に投げかけられた質問に声を上げたのは、部室に残っていた西浦の面々。
より正確に言うのならば、先の発言の田島を筆頭に、泉、花井、沖、そして三橋である。
こいつの発言は、なんだってこう毎回突飛なのか。
一生考え続けたって、恐らく分かりっこないのだろうけど。
はあっと、部室に響いた溜め息は誰のものっだたのか。
「で、なんだって?」
こういうとき、決まって立ち直りが早いのは天然コンビの保護者でもある泉で。
今回も例に漏れず田島に向かって、面倒くさそうに問いかけた。
「だから、キスの味だって」
「キスの味、ねぇ。それがどうしたよ」
「レモンなんだって、兄ちゃんに聞いた!泉知ってっか?」
にかりと太陽のように笑う田島は、無邪気そのもの。
だが泉が、そんなものに騙されるわけもない。
このあとに続く言葉が容易に想像できて、思わず彼のほうを確認してしまった。
「みは・・・」
「三橋は知ってたか!?」
ああ、やっぱり。
それでも、その後の行動は阻止せねばなるまい。
そう、なんとしてもだ。
「う、うぇ!?お、オレっ・・・」
声を掛けられた三橋はびくりとして、うーんと考え込む。
田島はそんな三橋の様子を見て、小さく笑いながら彼の傍に近寄っていく。
泉もはっとしたように、慌ててそのあとを追った。
「レモン、うまそうだよな?」
「うっ、うん!」
「じゃあさ、試してみねぇ?」
「ため・・・?」
こてん、と首を傾げた三橋に、田島がぐっと顔を近づける。
にいっと、田島の白い歯が輝いた。
「そう、キス。ホントにレモン味なのか、試してみようぜ?」
「う、え・・・?」
「っ、おい!田島!!」
ちっと、泉が鬼の形相で舌打ちする。
暴走寸前の田島は、独りじゃなかなかに厳しい。
どうしてこういうときに限って栄口や、この際水谷でも阿部でもいい。
花井や沖じゃ、なんの役にもたたないってもんだ。
もうそこまで、彼らのそれが触れ合おうとしている。
泉が必死に手を伸ばす。だが、届かない。
けれど次の瞬間、ぴたりと田島の動きが止まった。
「レモン、じゃ、なかった、よ?」
「は?」
「え?」
その言葉に反応したのは、泉でも、ましてや田島でもない。
いままでおろおろと事の成り行きを見つめていた花井と沖が、ポカンと呟いた。
三橋は記憶を辿るようにしながら、うんうんと話を続ける。
「なんか、ぽわってしてた、けど。レモンのあ、じは」
しなかったよ?と、可愛らしく首を傾げてくれたりしたのだが。
そのせいで、部屋の温度が一気に2度は下がった。
それはつまり、そういうことで。
花井と沖は、ひっと竦みあがった。
「三橋、キスしたことあんの?」
すっと目に鋭さをましたのは、田島。
「誰だよ、それ」
普段より数段低い声で問いかけたのは、泉。
「ん、んとね」
そんな2人に三橋はぽわわんと笑いながら、告げた。
「浜ちゃん、だよっ!」
へぇっと、2人の低い笑い声が響いたのは同時だった。
くるりと踵を返して、部室を出て行く。
ああもう、なんだってこんなときに沖しかいないのだろう。
いやでも、あいつらがいたらいたでもっと大変なことになっていたんだろうか。
凄絶な笑みを浮かべていた彼らのことを思い出して、苦労性のキャプテンが胃を痛めたことは言うまでもない。
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