７．あふれる涙

おおきく振りかぶってより。
三橋受け。（相手はご想像に御任せ）

止まらない止まらない止まらない。
気持ちばかりが焦って、どうしよもなくなってくる。
彼から慌てたような、困惑したような気配を感じて。


「っ・・・・・・が、」


違うと言いたいのに、嗚咽に掻き消されてしまって言葉にならない。
それでもなんとかしたくて、ふるふると首を振った。


「　　　　　　　　　」


謝罪の言葉なんていらない。
必要ないのに。
それでも口から漏れるのは相変わらず嗚咽だけで。
溢れるそれが止まる気配もなくて。


（それなら）


大丈夫だと思いを籠めて、ぎゅっと彼に抱きついた。