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乙女的恋革命★ラブレボより。
颯大×剣之助。
体に心地よい日差しが照り付けてくる。
頭上に広がる青空を見上げながら、無理矢理にでも彼を引っ張ってきてよかったと、颯大は微笑んだ。
「ホントにいい天気だよねー」
だが、隣に座っている彼からは何の返事もない。
怒ってるのかも、そう思って、颯大は隣をひょいと覘き込む。
「剣之助?」
名前を呼んでもやはり返事はなくて、代わりに聞こえてきたのは微かな寝息。
あまりにも意外で、颯大は小さく忍び笑った。
「お昼ご飯食べたあとに眠るなんて、剣之助もまだまだお子様だよねー」
当人が聞いたら憤慨しそうな台詞だが、とりあえず彼は寝ているので心配はない。
時計を見遣れば、お昼休みももうすぐ終わりそうだ。
彼を起こしてあげてもいいけれど、すやすやと気持ちよさそうにしている。
「うーん、いっか。剣之助の寝顔なんて、滅多に見れないし」
颯大は独りごちるように呟くと、彼の顔が見えるようにごろりと横になる。
幸せそうに緩む顔を見ながら、どんな夢を見ているんだろうと思いをはせて、颯大もまた
夢の世界へと引き込まれていった。
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