２４．曇り空

おおきく振りかぶってより。
水谷×三橋。
 

「みっはし！何してるの？」

「う、お！水谷く、ん！」

「はいはーい、水谷くんですよー。って、あー・・・曇ってっきちゃったんだね」

「・・・・・・」

「あっ、みは、三橋！そんな顔しないでよ、ね？」

「ご、ごめっ・・・」

「謝らなくてもいいって。けど、ホントに降ってきそうだね、これ」

「オレ、投げないと・・・ダメピー・・・・・」

「三橋ってばそんな弱気だと、モモカンに握られちゃうよー？」

「ひっ・・・に、握っ・・・！」

「あははは。冗談だって。ごめんごめん」

「よ、かった・・・」

「ごめんねー。それじゃ、お詫びってことでさ。三橋」

「ん、なに？」

「テルテル坊主作ってあげるよ。文貴くん特製の！」

「お、おお！とくせ、い！」

「へへー。曇り空なんて吹っ飛ばしてあげるからさ、期待しててよ！」

「水谷、くん！」

「はい？」

「ありが、とうっ！水谷くんっ」

「どういたしまして、三橋」



（報酬は君自身がいいかな）（なんてね！）