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サモンナイト3より。
カイル×レックス。

弱音なんて、本当は吐き出すべきじゃない。
だって自分は大人で、先生で。
いつだって強くあらなければならなくて、しゃんと立っていなければいけない。
だからって、それが苦しいわけでも辛いわけでもないんだ。
大切な人たちがそれで守れるなら、たいしたことじゃないって思う。
なのに、なのになのに。彼があんなふうに笑うから。

「レックス」

名前を、呼ぶから。
俺はもうどうしよもなくなって、がらがらと崩れ落ちていく。
張り詰めていたものが、一気に溢れ出す。

「か、いる・・・」
「ああ、なんだ?」
「お願い、が・・・あるんだ」

抱きしめてほしい、なんて。
言うべきことではないと分かっているのに。

「こいよ、レックス」

両手を広げて、涙が出るほど優しく笑うから。
明日には、またいつものようにちゃんと立つから。
ごめんなさい、今だけ。今だけは。

「・・・少しだけ、甘えさせて?」

大歓迎だと笑う君を利用する俺を、どうか許してください。
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